マットレスが合わずに腰が痛くなる人の原因と対策は?
最近、朝起きると腰が痛いわ。マットレスが合っていないの?
マットレスは長年使ったり、身体に合わないものを使うと腰を痛めてしまいます・・・。特にマットレスがヘタってしまうと、寝ている姿勢が歪んで腰痛の原因にもなります。
マットレスは低反発素材なら3年、コイル素材なら5年、高反発素材なら10年使い続けるとヘタレてしまいます。昔は寝心地が良かったのに、最近はなんだかしっくりこないという方はマットレスが歪んで合わなくなっているのかもしれません。または、マットレスの硬さが身体に合っていない場合もあります。
マットレスが身体に合っているかどうかをチェックする方法は3つあります。以下に当てはまる場合はマットレスが合わずに腰痛になることが多いです。
- 寝ている姿勢が歪んでいる
- 寝返りが打ちにくい
- 寝心地が悪い
寝ている姿勢が歪んでいる
腰痛を防ぐためには正しい寝姿勢で眠ることが何よりも大切です。マットレスがヘタっていたり柔らかすぎると腰が沈んでしまいます。逆に硬すぎると腰が浮いたり、腰の一部に負担がかかってしまいます。
マットレスの硬さと身体が合わないと寝ている姿勢が歪んで腰痛となるのです。私たちは毎日約8時間も寝て過ごしていますので、睡眠中の姿勢が身体に与える影響は大きいのですね。
マットレスの硬さと腰痛対策について興味がある方は腰痛に効果的なマットレスの硬さは?を参考にどうぞ。
寝返りが打ちにくい
実は腰痛の方ほど寝返りの回数が少ないことがわかっています。
私たちが仰向けで眠ると、内臓やお腹の重みは腰に多くかかります。そのため、腰の筋肉は緊張して血行も悪くなりがちです。このような腰にかかる負担をやわらげるために、私たちは寝返りを行っています。
寝返りを打つことで腰への負担を減らし、血流をスムーズにして日中の疲れをリセットしているのです。
ある腰痛の研究では、身体に痛みのない健康な人を寝返りができないような状態にして眠らせる実験が行われました・・・。その結果、腰痛の全くなかった方が腰痛になったのです(恐ろしい実験です)。子供の寝相が悪いのは回復力が高くて健康な証拠なのですね(笑)。
参考:腰痛患者は寝返りをしていない
そして、この寝返りに関してはマットレスとの相性が大きいと言われています。マットレスが柔らかすぎると身体が沈んで寝返りが難しくなります。かといって、硬すぎると腰が圧迫されて身体が緊張するため、寝返りしにくくなってしまうのです。
もし、あなたが朝起きたときに腰が重いと感じるのであれば、マットレスが身体に合わずに寝返りが少なくなって腰に負担がかかっているかもしれません。
寝返りと腰痛の関係について詳しくは寝返りの驚きの効果!高反発マットレスと寝返り体操で腰痛改善を参考にどうぞ。
寝心地が悪い
マットレスが合わずに腰が痛くなる原因として、寝心地の悪さもあげられます。たとえば、通気性が悪いマットレスは身体が蒸れてしまいます。するとぐっすり眠ることができないので、ストレスを感じてしまいます。
このように寝心地が悪いマットレスでは睡眠の質も低下します。すると身体の疲れもしっかり取れずに腰痛の原因にもなるのです。
マットレスの寝心地は通気性以外にも硬さや体重を分散させる機能などで決まってきますよ。
じゃあ腰痛対策に効果的なマットレスはどんなもの?
寝姿勢が良くなるマットレスや寝返りが打ちやすいマットレスは腰痛も良くなりますよ。
腰痛対策に最も効果的なマットレスは、以下の3つの条件をクリアしたマットレスです。
- 寝姿勢が良くなる
- 寝返りが打ちやすい
- 寝心地が良い
寝姿勢が良くなる
寝姿勢の良し悪しは、日中の姿勢にも影響を与えます。寝ているときや日中の姿勢が整うことで、腰にかかる負担が変わり、腰痛が改善するのです。寝姿勢を整えるマットレスとしては、高反発マットレスが最適です。
高反発マットレスは、寝姿勢を整えるために丁度良い反発力(硬さとは異なります)と体圧分散機能をもっています。身体全体がしっかりと支えられることによって、正しい寝姿勢となるように工夫されているのです。
寝返りが打ちやすい
寝返りが打ちやすくなるためには反発力の高いマットレスが良いです。この反発力は硬さとは異なり、マットレスが身体を押し返す力みたいなもので、弾力性が高いというイメージです。
弾力性が高いので、寝返りをしようとするときにマットレスが身体をしっかりと押し返して、スムーズな寝返りができるのです。ちなみに高反発マットレスの多くは、このスムーズな寝返りをサポートすることで腰痛を軽減しています。
寝心地が良い
寝心地が良いためには、マットレスの体圧分散機能と通気性が大切です。
体圧分散機能とは、身体にかかる圧力を分散させる機能のことです。低反発マットレスはここが優れています。身体の一部に圧力がかかることがないため、寝心地が良いのです。(ただし、低反発マットレスの場合は寝姿勢が歪みやすいです)
逆に体圧分散機能の低いマットレスは、身体の一部に高い圧力がかかってしまいます。これは畳の上に寝ることをイメージするとわかるのですが、腰にかかる負担が大きいため寝心地も悪くなるのです。
全身をしっかりと支えてくれるマットレスは寝心地が良く、疲労回復や腰痛にも効果的なのです。
また、通気性も寝心地を左右します。
通気性の高いマットレスは体の熱を逃してくれます。そのため、夏場でも蒸れることなくぐっすり眠れます。
さらに、通気性が良いマットレスほどカビにくくて衛生的です。衛生面を考えても通気性は大切だと言えます。
マットレスが合わずに腰が痛くなる場合は、一度マットレスを見直してみてくださいね。マットレスがヘタっている場合は、裏返しにすると腰痛が和らぐこともあります。それでも合わないと感じた場合は無理して使わずにマットレスを変えることがおすすめです。
質の高いマットレスは睡眠の質を高め、健康にも影響を与えます。特に朝起きると腰が重いという方はマットレスを見直すことがおすすめですよ。
詳しくは朝起きるときに腰が痛い人の原因と治し方は?を参考にどうぞ。
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