マットレスの体圧分散機能ってなに?メリットとデメリットは?
マットレスの体圧分散機能って何?マットレスを調べているとよく聞くけど、どんな機能なの?
体圧分散とは、身体にかかる圧を分散して負担を減らしてくれる機能です。硬い畳は体圧分散が低く、柔らかいソファーは体圧分散が高いと考えるとわかりやすいかもしれません。
私たちが仰向けで寝ると体重の重みは腰(44%)や胸(33%)に多くかかります。
腰や背中にかかる負担を軽減するためには、身体にかかる圧を分散させる必要があります。たとえばウレタン素材のマットレスは身体にかかる負担を分散させてくれます。
体圧が分散されていると、身体の一部に負担がかかることはありません。逆に体圧分散が低いと体重の重い腰や背中に多くの負担がかかるのです。
体圧分散機能はよく以下のような画像で紹介されることがあります。
画像の上側は体圧分散が悪いマットレスで、赤色の部分に過剰な負担がかかっています。一方、下側は体圧分散が良いマットレスで、身体に圧が均等にかかっているので色のバラつきがありません。
このように、体圧分散機能が高いマットレスほど身体の一部に負担がかからないのです。とくに腰痛の人は、体圧分散機能の低いマットレスだと、腰の部分に身体の重みがかかって腰痛が悪化してしまいます。
硬い畳の上で寝ると腰を痛めてしまうのは、体圧を分散してくれないからなのです。逆に柔らかいソファーでは身体の一部に圧がかかることがありません。ソファーが柔らかいので体圧を分散してくれるのですね。
参考:体圧分散寝具
じゃあ体圧分散が良いマットレスを選んだ方がよいってこと?
実は必ずしもそうとはかぎりません(笑)。体圧分散機能の高いマットレスは柔らかいため、身体が沈み込んでしまうというデメリットもあります。
たとえば、低反発マットレスは体圧分散機能も高くなります。低反発マットレスは柔らかくてふかふかの寝心地ですが、身体が沈み込んで寝ている姿勢が歪んでしまうというデメリットもあるのです。ですから、体圧分散と硬さのバランスが取れたマットレスが良いのです。
体圧分散機能の高いマットレスのメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
体圧分散機能の高いマットレスは寝心地が良いです。身体の一部に負担がかからないため、腰の痛みで夜に起きることもなく熟睡できます。メリットは主に以下の3つです。
- 寝心地が良くなる
- 熟睡しやすい
デメリット
体圧分散機能が高いマットレスは柔らかいため、寝ている姿勢が歪んだり、寝返りが打ちにくくなります。寝ている姿勢が歪んだり、寝返りが打ちにくくなると睡眠の質が低下したり、腰痛になってしまうこともあります・・・。デメリットは主に以下の3つです
- 寝返りが打ちにくい
- 寝姿勢が歪みやすい
- 通気性が低い
また、体圧分散機能の高いマットレスはウレタン素材のものがほとんどです。ウレタン素材は体圧分散機能が高い反面、蒸れやすいという特徴があります。ですから基本的には体圧分散機能の高いマットレスは通気性の低いものが多いです。
このように体圧分散機能が高いマットレスといってもメリットとデメリットがあります。ですからバランスが大切です。硬すぎず、柔らかすぎずのほどよいバランスのマットレスはぐっすりと眠りやすいマットレスですよ。
体圧分散と硬さのバランスが取れたマットレスってどんなマットレス?
最近では高反発マットレスが有名です。高反発マットレスはスポーツ選手がコンディションを整えるために使ったことから人気が出てきました。
身体のコンディションに人一倍気を使っているスポーツ選手は、睡眠の質についてもこだわりがあります。
たとえば、元プロ野球選手の山本昌さんはモットンマットレス、プロ野球選手の前田健太さんやサッカーの香川真司さんはマニフレックスなど、高反発マットレスを愛用しているスポーツ選手は多いものです。
ただし、全ての人に高反発マットレスが合うわけではありません。
姿勢の歪みが大きい方や腰の痛みが強い方は高反発マットレスだと身体に負担がかかることもあります。60歳以上の高齢者の場合は、体圧分散機能の高い低反発マットレスが合う場合もありますよ。
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