マットレスの素材別特徴と選び方は?素材のメリット・デメリットは?
マットレスって素材によって寝心地が変わるみたいね。マットレスの素材ってどんなものがあるの?
マットレスの素材は大きく分けて、コイル素材(バネ有り)とノンコイル素材(バネ無し)の2つに分けられます。
一昔前は、マットレスと言えばバネの入ったコイル素材が主流でした。メーカーによってはスプリングやコイルスプリングとも呼ばれています。現在では、技術の進歩によってウレタン素材やエアーブレス素材、ラテックス素材など様々な新素材が開発されていますよ。
マットレスの代表的な素材としては、以下の8つの素材がありますよ。
- ボンネルコイル
- ポケットコイル
- 綿(コットン)素材
- ウレタン素材
- 低反発ウレタン系素材
- 高反発ウレタン系素材
- エアーブレス
- ラテックス
それぞれの素材にはメリットとデメリットがあります。マットレスによっては、2つの素材を組み合わせたものもあります。
いろいろな素材のマットレスがあるのね。マットレスの素材ごとの特徴は?
それぞれのマットレス素材の特徴としては、身体の圧力を分散させる体圧分散機能や反発力、耐久性や通気性などに違いがあります。また、素材によって硬さも異なるため、寝心地はかなり変わってきますよ。
それではマットレスの素材ごとの特徴を紹介します。
ボンネルコイル
ボンネルコイルは世界中で使われているマットレスの素材です。マットレスと言えば、中にバネが入っているものを想像する人が多いと思いますが、それがこのボンネルコイルマットレスです。コイルが連結した作りとなっており、身体を面でしっかりと支えるため、弾力があって硬め寝心地となっています。
メリットとしては、耐久性が高く、コイル部分に空気の空間があるので通気性が抜群に良いことです。
デメリットとしては、寝返りを打つと振動が大きく(コイルが連結しているため)、隣で寝ている人を起こしやすいということです。また、人によっては硬いと感じる場合もあります。
評価点 | コメント | |
---|---|---|
体圧分散 | 4 |
面で支える |
反発力 | 5 |
バネの力でしっかり |
耐久性 | 5 |
面で支えるため高め |
通気性 | 5 |
空気の層があるので快適 |
寝心地 | 硬め | バネで身体を支える |
ポケットコイル
ポケットコイルは、コイルが独立した作りとなっており、ボンネルコイルと異なって、身体を点で支える構造となっています。寝心地はボンネルコイルと比べると、柔らかめの弾力となっており、バランスの取れた素材で人気があります。
メリットとしては、コイルが独立しているため、身体に合わせて圧力を分散する機能が高いということです。また、コイル部分に空気の空間があるので通気性も抜群に良いです。
デメリットとしては、腰の部分や背中の部分のコイルには多くの圧がかかるため、ボンネルコイルと比べるとヘタレやすくなっています。
評価点 | コメント | |
---|---|---|
体圧分散 | 5 |
一部に負担がかからない |
反発力 | 4 |
バネの力で高い反発力 |
耐久性 | 4 |
耐久性も高め |
通気性 | 5 |
空気の層があるので快適 |
寝心地 | 普通 | 独立したバネでバランス良い |
綿(コットン)素材
綿(コットン)素材は、昔から日本で敷布団として使われていたマットレス素材です。寝心地は快適なのですが、使い続けると少しずつ圧縮されてしまい、快適性が減少していく特徴があります。ただし、人によってはせんべい布団と呼ばれるほど薄くなった硬い布団が好みという人もいますよ。
メリットとしては、折りたたみができるため、収納が可能ということです。また、干すことや洗うこともできるため、衛生的にもなっています。
デメリットとしては、ヘタレやすく、寝心地が変わりやすいという点が挙げられます。
評価点 | コメント | |
---|---|---|
体圧分散 | 3 |
ヘタレてくると弱くなる |
反発力 | 4 |
硬めで寝返りはしやすい |
耐久性 | 2 |
ヘタリやすい |
通気性 | 4 |
熱はこもりにくいです |
寝心地 | 硬め | 硬めで寝姿勢は整う |
ウレタン素材
ウレタン素材は、密度の高いスポンジをイメージすると分かりやすいのです。宇宙飛行士が大気圏を突破するために、重力の影響を和らげるクッションとしても使われており、身体にかかる圧力を分散する機能に優れたマットレスとなります。
ウレタンは密度を変えることによって、低反発から高反発まで変えることができるため、寝心地も様々なものとなっています。
メリットとしては、体圧を分散させて身体の一部に負担がかからないということです。
デメリットとしては、コイル素材のように空気の空間がないため、保温効果が高く、夏は暑さを感じやすくなるという点です。冬は逆に温かくて快適となります。
評価点 | コメント | |
---|---|---|
体圧分散 | 5 |
きめ細かい空気の気泡で分散 |
反発力 | 4 |
密度によって異なる |
耐久性 | 4 |
密度によって異なる |
通気性 | 4 |
保温効果がある |
寝心地 | 普通 | 密度によって硬さが異なる |
低反発ウレタン系素材
ウレタン素材の中でも反発力を下げたものが低反発ウレタン素材であり、低反発マットレスに使用されています。反発力が低いため、手で押さえただけでも、手形が残るのが特徴となります。寝心地は、身体が包まれているようにフワフワな反面、腰や背中などの重い部分が沈み込む傾向があります。
メリットとしては、身体に合わせてマットレスが変化するため、体圧を分散させて身体の一部に負担がかからないということです。
デメリットとしては、「気温の変化」によって、素材の特性が大きく変化してしまうため、気温が高いと、柔らかさが増し、 逆に気温が低いと硬さが増してしまいます。また、反発力が低いため、寝返りが打ちにくいというマイナス面があります。
本サイトで紹介しているトゥルースリーパーは、低反発マットレスとなっています。
評価点 | コメント | |
---|---|---|
体圧分散 | 5 |
きめ細かい空気の気泡で分散 |
反発力 | 2 |
身体が沈み込む |
耐久性 | 3 |
柔らかいためヘタレやすい |
通気性 | 4 |
保温効果がある |
寝心地 | 柔らかい | 包み込むような柔らかさ |
高反発ウレタン系素材
高反発ウレタン素材は、反発力を高めたウレタン素材であり、高反発マットレスの多くに使われています。ウレタン素材の体圧分散機能と反発力の高さによって、寝姿勢を整えながらも寝返りの打ちやすいマットレスです。寝心地は、身体がしっかりと支えられているという感じで、姿勢はまっすぐに整えながら一部に負担がかかりません。
メリットとしては、体圧分散機能と高反発によって寝ている姿勢が整うということと、寝返りが打ちやすくなるということです。
デメリットとしては、コイル素材のように空気の空間がないため、保温効果が高く、夏は暑さを感じやすくなるという点です。冬は逆に温かくて快適となります。
高反発ウレタン素材は、高反発マットレスとして腰痛対策マットレスにも使用されています。本サイトで紹介している高反発マットレスモットンは、高反発ウレタン素材が使われています。
評価点 | コメント | |
---|---|---|
体圧分散 | 4 |
きめ細かい空気の気泡で分散 |
反発力 | 5 |
身体が沈まず寝姿勢が整う |
耐久性 | 5 |
高密度で高い耐久性 |
通気性 | 4 |
保温効果がある |
寝心地 | 硬い | 身体がしっかり支えられる |
エアーブレス
エアーブレスは「繊維構造」をしている素材であり、高反発マットレスとしても使用されています。網目繊維構造が体圧を分散させながら、空気の層が通気性を向上させた素材となっています。寝心地は身体がしっかりと支えられながら通気性も良く、快適な寝心地となっています。
メリットとしては、繊維構造で空気の層があるため通気性が良いということです。また、洗うこともできるので衛生的で子供がおねしょをしても大丈夫です(笑)。
デメリットとしては、空気の多い網目繊維構造であるため、耐久性が低くてヘタレやすいということです。
本サイトで紹介しているエアウィーヴは、エアーブレス素材の代表ともいえる高反発マットレスです。持ち運びができることから、遠征の多いスポーツ選手にも愛用されています。
評価点 | コメント | |
---|---|---|
体圧分散 | 5 |
網目状の繊維で体圧分散 |
反発力 | 4 |
身体をしっかりと支える |
耐久性 | 3 |
繊維がヘタレやすい |
通気性 | 5 |
空気の層で通気性抜群 |
寝心地 | 柔らかい | 包み込むような柔らかさ |
ラテックス
ラテックス素材は、ゴムの木の樹脂で作られており、ゴムと同じような性質があります。ゴムのように反発力が高くなるため、高反発マットレスとして使われている素材です。寝心地としては、身体がしっかりと支えられて弾力も高く、寝返りが打ちやすいです。
メリットとしては、弾力の高い反発力によって寝返りが打ちやすく、身体をしっかりと支えられるということです。
デメリットとしては、ゴム素材ということで、通気性が低く、蒸れやすくなります。
評価点 | コメント | |
---|---|---|
体圧分散 | 4 |
ゴムの力で体圧分散 |
反発力 | 5 |
身体をしっかり押し返す |
耐久性 | 4 |
熱に弱く、使い続けると伸びる |
通気性 | 3 |
空気を通しにくい素材 |
寝心地 | 硬め | ゴムの反発力で支えられる |
マットレスの素材ごとに、大まかな特徴を説明しました。実際には各メーカーともに、素材のデメリットを解決しようと工夫を凝らしています。
また、素材についてもメーカーによって質が異なるため、上記で説明した内容に当てはまらないマットレスも出てきます。
私の評価点数も単なる参考程度で良いです(笑)。
マットレスは様々な素材があり、メーカーによっても使い心地が異なりますが、最終的には試してみてから購入する方が安心です。いろいろな素材のマットレスを試すことで、体感としての特徴もつかめてきますよ。
それで結局、どうやって選んだら良いの?
あなたがマットレスに求める機能によって素材を選ぶこともできます。
たとえば、以下のような感じになります。
通気性が良くて硬いマットレスが好き!
⇒ ボンネルコイル
通気性が良くて体にフィットするマットレスが良い!
⇒ ポケットコイル
収納できるマットレスが良い!
⇒ 綿(コットン)素材
バランスの取れたマットレスが良い!
⇒ ウレタン素材
ソファーのように柔らかいマットレスが好き!
⇒ 低反発ウレタン系素材
寝姿勢や寝返りを整えて腰痛対策したい!
⇒ 高反発ウレタン系素材
とにかく涼しくて寝心地良いマットレスが好き!
⇒ エアーブレス
寝返りが打ちやすくて動きやすいマットレスが良い!
⇒ ラテックス
などなど、素材の特徴によって選ぶ方法もあります。
最近、人気が高くておすすめの素材は高反発ウレタン系の素材です。元プロ野球選手の山本昌さんの愛用されているモットンやサッカーの香川真司選手が愛用しているマニフレック、マラソン金メダリストの高橋尚子さんが開発にかかわっているスリープマジックなどに使われています。
高反発ウレタン系の素材は腰痛持ちやスポーツ選手に人気が高く、睡眠の質を高めたいという人に愛用されています。高反発マットレスは様々な種類のものがありますので、マットレス選びのポイントに興味がある方は高反発マットレスの選び方は?5つのポイントをチェック!を参考にどうぞ。
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