高齢者向けマットレスの選び方!健康に良いマットレスは?
高齢者にはどんなマットレスが合うの?健康に良いマットレスってある?
高齢者のマットレスの選び方はその人の身体機能のレベルで選ぶのがおすすめです。年を重ねると体力の差がとても開いてしまいます。ですから、体力に合わせた選び方がポイントですよ。
高齢者の中には90代を過ぎても股割りができるようなスペシャルおばあちゃんもいれば、60代で猫背や腰痛がひどいという方もいます。ですからマットレスは身体の機能にあったものを選ぶことが大切です。
身体の機能で選ぶ場合は、以下のレベルで判断すると良いですよ。上にいくほど、身体機能が高くなっています。
- とても健康で姿勢も良い
- 姿勢の歪みが少しある
- 腰痛や肩こりがある
- 眠りが浅い
- 柔軟性や筋力が低い
- 歩行や日常の動作がゆっくり
- 日常生活が一人では大変
- 寝たっきりで動きが少ない
基本的には身体機能が高い人ほど硬めのマットレスを選び、身体機能が低い人ほど柔らかいマットレスを選ぶことが健康に良いマットレス選びのコツです。
とても健康で姿勢も良い
90代になっても、とっても元気な高齢者がいます。毎日ウォーキングを欠かさないで、股割りもできちゃうようなスーパーおばあちゃんです。食事も好き嫌いなく、たくさん食べて、たくさん笑うような素敵な高齢者です。(このように歳をとりたいですね)
とても健康な高齢者は、マットレスも自分に合ったものを使っていると思います。あえて変える必要はなく、元気に過ごしてもらいましょう。
もしも高齢者自身がマットレスを変えたいと望んでいる場合は、現在使っているマットレスと同じマットレスか似た硬さのものを選ぶと良いと思います。
姿勢の歪みが少しある
歳を重ねると誰でも身体の不調はあるものです。少し猫背になったり、身体が硬くなったりするのは、顔にしわが出てくるように自然のことです。普段から身体を動かしたり、健康に気を使っているという方であれば、日常生活で困るような問題はなく、健康だと思います。
このような高齢者も基本的に健康ですので、あえてマットレスを変える必要はありません。
もし、現在使っているマットレスがヘタっているのであれば高反発マットレスを選ぶと良いと思います。高反発マットレスは腰痛改善や睡眠の質を高めるのに効果的で健康にも良いです。詳しくは高反発マットレスをおすすめする5つの理由を参考にどうぞ。
腰痛や肩こりがある
腰痛や肩こり、膝の痛みなどは様々な原因で起こります。長い間、子育てや仕事を頑張ってきた身体には、痛みや支障が出てくるのが普通です。腰や膝の関節も、髪が白髪になるように変化してくるのです。
特に高齢者の痛みは、年老いていく自分自身への不安につながりやすいです。気分も落ち込んで外出がおっくうになってしまうと、健康状態の低下にもつながってしまいます。生活の中で痛みを気にせずぐっすり眠れるということは、毎日を穏やか過ごすことにつながると思います。
腰痛や肩こりのある高齢者の場合は、腰痛対策に良いマットレスを選ぶと効果的です。腰痛や肩こりは寝ているときの姿勢や寝返りの回数によっても起こります。
最近は寝姿勢を整えたり、寝返りをサポートでき腰痛対策専用のマットレスもありますよ。
興味がある方は腰痛対策に良いマットレスの選び方は?を参考にどうぞ!
眠りが浅い
歳を重ねると寝つきが悪くなったり、一度起きるとなかなか眠れないという高齢者もいます。睡眠の質は健康のバロメーターで、実は健康な高齢者ほどよく眠れています。逆に心配事や不安が高いと眠りも浅く、疲れもなかなか取れません。
睡眠の質を高めるためには、高齢者自身が最もリラックスできる硬さのマットレスを選びましょう。たとえば、硬めのマットレスの上にタオルケットや毛布を敷いて硬さを調節してみます。本人にとってどのくらいの硬さが気持ちよく眠れるかを調べるのです。
この時に硬めのマットレスが好きというのであれば、高反発マットレスが合いますし、柔らかめのマットレスが好きであれば低反発マットレスが合うでしょう。
また、このサイトの中で眠りが浅い方に人気のマットレスとして雲のやすらぎというマットレスがあります。まるで雲のようにフワフワで気持ち良い寝心地ですので、睡眠の質が低い方におすすめですよ。
柔軟性や筋力が低い
歳を重ねると、運動習慣があるかないかで体力に大きな差が出てきます。高齢者は風邪で1日寝込むと、立つのもやっというくらい体力が低下します。健康づくりを普段から行っている方は柔軟性や筋力も高く、風邪もひきにくくなります。
柔軟性や筋力が低下している高齢者は、マットレスを変える前に少しだけでも身体を動かす習慣をつけることが大切です。散歩でも朝日を浴びるだけも良いです。身体を動かす習慣を作って下さいね。
また、筋力と柔軟性が落ちてくると寝返りが打ちにくくなります。そのような高齢者には高反発マットレスが合います。高反発マットレスはマットレスが身体を押し上げてくれるため、寝返りが楽に打てます。寝返りが楽に打てることで睡眠の質も高くなりますよ。
ただし、筋力が低下して身体も痩せている高齢者の場合は、中反発~低反発のマットレスが合います。痩せすぎると高反発マットレスでは骨の部分に圧が加わって痛くなります。そのような方は中反発~低反発のマットレスで身体にかかる負担を和らげてあげる方が良いのです。
有名なマットレスとして中反発マットレスは雲のやすらぎがあり、低反発マットレスはトゥルースリーパーです。
歩行や日常の動作がゆっくり
身体の筋力低下や痛みが強くなると、日常の歩行や動作がゆっくりになってきます。日常の家事にも時間がかかりますが、自分で生活することができるくらいの体力はあります。
この時期は今まで簡単にできたことが困難になってくるため、気持ちも落ち込みやすいものです。次第に外出回数が減ってきて、運動量も落ちてくるので、体力は徐々に弱くなっていきます。
よく高齢の方は「60代になると年々弱くなる。70代は月ごとに弱くなるけど、80代は日に日に弱くなっている。」とまでおっしゃります。自分の身体が弱くなっていくのを感じるのは、若い世代にはわからない不安があると思います。
歳を重ねてくると、みんな誰かの助けが必要になってきます。こんな時こそ家族を含めて周囲の方が手助けをしてあげると、高齢者は安心して暮らしていけます。
動作がゆっくりになってきた高齢者は、姿勢の歪みに合わせてマットレスを選ぶと良いです。姿勢の歪みが少ない場合は、中反発マットレスで寝返りをサポートします。姿勢の歪みが大きい場合は、低反発マットレスで体に負担がかからないようにします。
また、体力が低下してくると腰痛や膝痛、肩こりなど身体の痛みも強くなります。もし、動作がゆっくりで腰痛もある場合は、リラックスできるような寝心地が良いマットレスを選んであげてくださいね。
もう一点、動作がゆっくりになってきたら、マットレスはベットフレームに置いた方が、起き上がりやすくなるため良いです。マットレスを床に敷いたり、敷布団のように使うと転倒のリスクも出てくるため、ベットフレームで転倒を予防しましょう。
また、歩行や動作がゆっくりになると、少しの段差で転びやすくなります。マットレス以外にも家の段差や、カーペットなどには注意が必要です。高齢者が歩行を心配しているときは、手すりを設置したりすることも検討してみてくださいね。もちろん日ごろから運動を続けて身体を動かすことも大切ですよ。
最後にこの時期に一番大切なのは家族の温かい言葉がけやサポートだと思います。周りの人が助けてくれるという安心感は、何事にも代えることができません。定期的に電話をかけたり、いつも気にしているということを伝えてあげてくださいね。
日常生活が一人では大変
身体機能がさらに低下すると、日常生活が一人では困難になります。このような時期は、体力の低下や身体の痛みを強く感じることで日常生活が困難になり、介護が必要となってきます。不安からより痛みが強くなるなど、気持ちが落ち込みやすくなり、考え事から夜に眠れないという方もいます。
さらに人と会う時間も極端に減ってくるため、認知機能が低下しやすく認知症になりやすい時期です。趣味を楽しむ時間や人と会う時間を作りながら自分でできることは自分で行ってもらいましょう。
このような高齢者は、リラックスして眠ることのできる低反発マットレスがおすすめです。もし、硬めのマットレスを使っているのであれば、毛布を敷いたりして本人が眠りやすいように、マットレスの柔らかさを調整してあげてくださいね。
また、マットレスのそばに備え付けのトイレを置いたり、なるべく転ばないように生活環境を整えることも大切です。この時期に転んでしまうと寝たきりにつながるので、転倒予防のために体操や運動を行うことがおすすめです。
寝たっきりで動きが少ない
寝たっきりで動きが少ない高齢者は、仙骨(腰の下の骨)や踵に褥瘡(じょくそう)と言って、血流の停滞による皮膚のただれや、傷ができやすくなります。一般的に「床ずれ」ともいわれています。床ずれを防ぐために、寝返りを介助する必要も出てきます。
寝たきりや介護が必要な高齢者は、マットレスもその方の状態に合ったものが必要となるため、介護施設や病院などに相談する事がおすすめです。基本的にはかなり柔らかめの低反発マットレスになると思います。身体に負担がかからず床ずれを防ぐためのマットレスになりますよ。
参考:高齢者の睡眠
高齢者向けマットレスの選び方まとめ
高齢者向けのマットレスの選び方をまとめると以下の通りになります。
とても健康で姿勢も良い
⇒変える必要なし、またはモットン
姿勢の歪みが少しある
⇒モットン
腰痛や肩こりがある
⇒モットン
眠りが浅い
⇒雲のやすらぎ
歩行や日常の動作がゆっくり
⇒雲のやすらぎ、トゥルースリーパー
日常生活が一人では大変
⇒トゥルースリーパー
寝たっきりで動きが少ない
⇒病院や介護施設に相談
高齢者と言っても身体の機能は様々ですので、本人に合ったマットレスを選んで下さいね。
高齢者に合うマットレス選びのポイントはあるの?
高齢者にとっては身体に負担がかからないことが最も大切です。
基本的には高齢者の身体機能に合わせた選び方で良いのですが、選び方のポイントもあります。最も大切なのは高齢者の身体に負担がかからないマットレスを選ぶことですが、そのポイントは4つあります。
- 体重を分散してくれる
- 自然な姿勢で眠れる
- 寝返りが打ちやすい
- 通気性が良い
体重を分散してくれる
高齢者は筋肉や脂肪も少なくなってくるため、マットレスが硬いと骨がマットレスにあたってしまいます。そのため、痛くて眠れないということも起こります。マットレスは、体重をしっかりと分散してくれるものが良いですよ。
体にかかる負担を分散してくれるマットレスは中反発~低反発のものが良いため、体力が落ちている高齢者には柔らかめのマットレスが合いますよ。
体圧分散機能について詳しくはマットレスの体圧分散機能ってなに?メリットとデメリットは?を参考にどうぞ。
自然な姿勢で眠れる
寝ているときの姿勢が整うと睡眠の質は高くなってぐっすりと眠れます。血流の流れも良くなり、姿勢の歪みもほぐれるからです。
ただし、先ほど紹介したように高齢者の場合は、姿勢の歪みが大きいと寝姿勢をまっすぐにすることが辛くなります。無理をして姿勢を伸ばしても睡眠の質が低下してしまうため、姿勢の歪みに合わせて無理のない自然な姿勢で眠れることが大切です。
寝返りが打ちやすい
寝返りは日中の姿勢の歪みを整え、筋肉をほぐして血の流れを良くしてくれます。様々な研究の結果、高齢者は寝返りが少なく、寝返りがしっかりとできる人ほど睡眠の質が高くなることがわかっています。子供の寝返りが多くて、寝相が悪いのは健康な証なのです(笑)。
実は高反発マットレスが高齢者にも人気となっている理由の一つとして、この寝返りのしやすさがあげられています。高反発マットレスはマットレスの弾力性が高いため、寝返りも楽に打てるのです。姿勢の歪みや身体の痛みが少ない高齢者は高反発マットレスが合いますよ。
寝返りの効果について詳しく知りたい方は寝返りの驚きの効果!高反発マットレスと寝返り体操で腰痛改善を参考にどうぞ。
通気性が良い
通気性の高さは睡眠の質に影響します。誰しも蒸し暑い夜に体が蒸れて眠りにくかったという経験があると思います。特に眠りが浅い高齢者は、マットレスに湿気が留まったりすると寝心地が悪くなってしまいます。
人は睡眠中にコップ1杯分の汗をかくと言われていますから、通気性の良いマットレスほど涼しくて快適に眠ることができますよ。
高齢者の健康に良いマットレスまとめ
高齢者は同じマットレスや布団を長年使い続けていることが多いです。物を大切にする高齢者の素敵なところでもあるのですが、長年使い続けたマットレスはどうしてもヘタってしまいます。そのため、実は高齢者の身体に合わずに睡眠の質が下がっていることもあるのです。
高齢者自身が「マットレスが合わないから変えて!」ということはほとんどないと思います。ですから、周囲の方が適切なマットレスを選んであげれると良いですね。高齢者の身体機能のレベルを見て、適切なマットレスを選ぶことでより健康的な睡眠をとることができます。
高齢者にとってぐっすり熟睡できるということは、疲れもとれて日々の生活を楽しむことにもつながりますよ。
それでもやっぱり「どのマットレスが良いのかわからない・・・」という方は、高反発マットレスならモットン、低反発マットレスならトゥルースリーパーがおすすめです。
なぜならこの2つは返品保証付きであるため、合わなければ返品することが出来るからです(笑)。快適なマットレスを選んでぐっすりと眠ることができると良いですね。
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