高反発マットレスで腰痛が悪化する原因は?ぐっすり眠れる対策
高反発マットレスを使ったら腰が痛くなった・・・。高反発マットレスでも腰痛が悪化するの?
高反発マットレスの良い口コミと悪い口コミは?を見ると分かるのですが、実際に腰痛が悪化する人もいます・・・。口コミをみると、高反発マットレス使用者の約5%くらいに腰痛悪化がみられるので、やはり相性があるようです。
高反発マットレスは腰痛改善に効果的と言われていますが、中には腰痛が悪化する人もいます・・・。腰痛を良くしたいと思って購入したのに、悪化してしまっては元も子もありません。
では、高反発マットレスで腰痛が悪化する人は、どのような人なのでしょうか?特に高反発マットレスで腰痛が悪化しやすい人には、3つのタイプがあります。
- 姿勢の歪みが大きい
- 身体の柔軟性が低い
- 腰痛についての不安が高い人
姿勢の歪みが大きい
特に猫背や反り腰など姿勢の歪みが大きい人は腰痛が悪化する可能性があります。高反発マットレスは身体が沈み込まないため、歪んでいる部分に負担が大きくかかるのです。
特に、床に寝たときに頭が床から浮くくらい猫背の方は、高反発マットレスでは反発力が高すぎます。また、仰向けになって寝たときに腰が手のひら(2㎝くらい)浮いている人も腰痛が悪化する可能性があります。そのような方はトゥルースリーパーなどの低反発マットレスが合っていますよ。
高反発マットレスは、寝姿勢を整えることで姿勢の歪みを整える効果もありますが、姿勢の歪みが大きすぎる方には合いませんので注意が必要です。
身体の柔軟性が低い
実は、姿勢の歪みが大きくても柔軟性が高ければ高反発マットレスは効果が出ます。たとえば、普段は猫背だけど、床に寝ると首、背中、腰、膝に負担や違和感がなく、背中が床にピターとくっつく人もいます。このような方は柔軟性が高いため、高反発マットレスに対応して寝姿勢が良くなります。
意外と知られていませんが、姿勢は悪いけど柔軟性が高いという人はけっこういます。そのような方は姿勢のイメージが間違っているだけです。
たとえば、猫背を気にしている人は背中を伸ばそうと努力します。でも猫背の方ほど曲がっている部分が伸びずに、腰を反らしてしまいます。
その結果、猫背を伸ばそうと意識したあまりに腰痛となってしまうのです。本人は猫背を伸ばしたつもりですが、腰が不自然に力み過ぎていることが多いです。このような方は、柔軟性自体は高いので姿勢が悪くても、高反発マットレスで腰痛になることはありません。
逆に高反発マットレスで腰痛が悪化しやすい人は、股関節が硬い人です。股関節が硬い人は仰向けになると股関節が伸びにくいため、腰を反らして対応しようとします。すると腰に負担がかかってしまうのです。
股関節の硬さから腰痛となっている方は、仰向けに寝るときに膝を曲げると楽に寝ることができます。これがひどくなると、膝に枕を入れないと眠れないという方もいます。このような方は高反発マットレスでは腰痛が悪化する可能性があるので、より反発力の低いマットレスがおすすめですよ。
また、中には膝枕の代わりに腰枕を使う人もいます。しかし、腰枕は腰の反りが癖になってしまうのでおすすめしません。詳しくは腰枕は腰痛に効果ある?それとも悪いの?睡眠時の腰痛対策は?を参考にどうぞ。
腰痛についての不安が高い人
腰痛が強い方やヘルニア、腰痛すべり症、脊柱管狭窄症など疾患を持っている方は、仰向けになるのを過剰に恐れることがあります。仰向けになると腰が痛くなりそうで心配になるのです。
このような不安は、腰や身体全体に余計な緊張を入れてしまうため、腰痛が悪化しやすくなります。
特に、高反発マットレスと聞くと、硬いから「腰に良くないのではないか?」、「余計に悪くなるのではないか?」と不安を感じる方もいます。最近の研究では腰痛に対して不安が高い方ほど腰の筋肉を余計に緊張させて腰痛が悪化しやすいことがわかっています。
参考:腰痛の発症要因の解明に係る研究
自分でも気が付かないうちに心配で腰を緊張させてしまうのです。
不思議なもので、このような方には、「この体操は腰痛にとても効果があります。98%方に効果が出ているので安心してください。」と伝えると本当に効果が出たりします(笑)。病は気からと言いますが、それは本当のことだと思います。
腰痛不安の高い方は、マットレスの試して安心できるものを選ぶのがおすすめです。高反発マットレスでも低反発マットレスでもどちらでも良いので安心して眠れそうなマットレスを選んでくださいね。
まとめ
高反発マットレスで腰痛が悪化する人は、姿勢の悪さや柔軟性が低い方、不安が高い方などが挙げられます。特にこれらの特徴を持っているのは、高齢の方になります。
若い人は身体も柔軟で環境への適応力があります。しかし、高齢者の場合は高反発マットレスよりも低反発マットレスの方が合っている場合もありますよ。
(腰痛対策なら高反発と低反発はどのマットレス?も参考にどうぞ。)
高反発マットレスで腰痛が悪化する人はどのようなマットレスが良いの?
高反発マットレスが合わないという方は、まずは中反発マットレスを選ぶと良いです。中反発マットレスは、高反発マットレスと低反発マットレスの間くらいの弾力性です。
中反発マットレスなら、寝姿勢や寝返りはある程度サポートしながら、腰にも負担のかからないように寝ることができます。ただし、高齢の方のように身体の歪みや硬さが強い場合は低反発マットレスが良いです。寝姿勢を整えることよりも、眠りやすくて睡眠の質が高まる環境を作ることが大切です。
また、高反発マットレスで腰痛が悪化したという人は、マットレスの上に布団を敷いて寝ると、中反発マットレス~低反発マットレスくらいまで弾力を調整できます。試しに自分で布団やタオルを加えて、あなたに合ったオリジナル反発力のマットレスを試してみてくださいね。
腰痛に効果的なマットレスの硬さについて興味がある方は腰痛に効果的なマットレスの硬さは?を参考にどうぞ。
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